11月19日(火)桜丘中学校にて三校合同セミナーが開催されました。
テーマは「スマホやゲームが子どもの脳に与える影響について」
すでに子どもにスマホを持たせている保護者も、いつから持たせようか考えている保護者も、子どもとスマホの付き合い方に頭を悩ませている方は多いと思います。
旭丘小学校・明倫小学校・桜丘中学校から集まった約50名の参加者が、スマホ依存防止学会上席アドバイザーの富岡ひとみ先生・坂本雅史先生の講演を聴きました。
思考・判断やコミュニケーションに大きく関わる脳の「前頭前野」は、スマホを触っているときにはほとんど動いていないそうです。
前頭前野が成長する子どもの時期に、この部分が動かない(血流が少ない)状態を続けると、前頭前野がダメージを受け、感情・行動のコントロールが難しい状態になってしまう、とのことでした。
また、スマホからの強い刺激により、脳に大量のドーパミンが出て、「スマホではくては満足できない」「やればやるほどもっとやりたくなる」状態になってしまうそうです。
「30分で止めるって約束したのに言うこときかない!」のは、子どもの性格ではなく、脳がそのように感じるようにできてしまっているようですね。
また、3週間の「スクリーン断ち(デジタルデトックス)」で、スマホが手放せずキレやすくなってしまっていた子どもに改善が見られたケースも紹介されました。
「全くスマホに触れずに生活することは現実的ではないけれど、脳にどのような影響が出てしまうのかを親が知っておくことで、対応も変わるはず」と坂本先生。
子どもに制限するだけでなく、家族全員で「スマホ無し時間」を作って、家族でリアルなコミュニケーションをとることが、子どもの前頭前野の成長に一番なのかもしれません。